2017-01-01から1年間の記事一覧

おいしい味がきちんと伝わるレシピをー『レシピの書き方』

レシピは必ず誰かのために書かれている。例えば料理教室の生徒のため、料理本の読者のため、料理ブログの愛読者のため、父母の味を再現したい子供のため、未来の自分自身のため。だからこそ伝える力を持つレシピを作りたい。レシピをちゃんと読めるようにな…

知性についての新しい姿を描くー『教養としての認知科学』

『教養としての認知科学』を読みました。いますぐ人に話したくなる内容もりだくさんの本でした。タイトルからも窺い知ることが出来る通り認知科学の入門書であり、青学・東大の人気講義を書籍化したものです。 教養としての認知科学 作者: 鈴木宏昭 出版社/…

ザビエルのあとに続く―『神父さま、なぜ日本に?』

表紙のお写真に目がとまり、続いて表紙に書かれた「ザビエル」の文字が気になって手に取りました。『神父さま、なぜ日本に? ザビエルに続く宣教師たち』を読みました。一般流通書籍ではありますが、書店で探して迷わず購入するのは信徒の方々だろう本ですの…

ドナ・ジョー・ナポリ『バウンドー纏足』

『バウンドー纏足』を読みました。日本語で紹介されているドナ・ジョー・ナポリの本はこれで全て読んだでしょうか。 バウンド―纏足 (YA Dark) 作者: ドナ・ジョーナポリ,Donna Jo Napoli,金原瑞人,小林みき 出版社/メーカー: あかね書房 発売日: 2009/03 メ…

食べ物の言語という窓を通して―『ペルシア王は「天ぷら」がお好き?』

『ペルシア王は「天ぷら」がお好き?』を読みました。食事中に披露できる面白い話満載でした。 ペルシア王は「天ぷら」がお好き? 味と語源でたどる食の人類史 作者: ダン・ジュラフスキー,小野木明恵 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2015/09/17 メディア…

どうしても見つけ出したいと考えた―『才女の歴史』

歴史上におそらくは存在したであろう女性教養人はいったいどこにいってしまったのか。人間の歴史とともにあるはずの学問の歴史と発展に、女性の関わりはなかったのだろうか。本書は、著者が抱いた疑問を元に、膨大な資料から25人の諸学で功績を残した女性教…